東三河ジオパーク構想

見どころ

茶臼山

茶臼山は、愛知県の最高峰(1416m)で、長野県との県境にあります。中央構造線の内帯側(西側)にあたり、領家変成帯の花崗岩や片麻岩の基盤の上に、設楽火山活動による溶岩の玄武岩、安山岩で形づくられています。山頂からは南アルプス、そして奥三河の山々を一望できます。奥三河は約1500万年から1300万年前の大規模な設楽火山活動によってできた岩石が浸食を受け続けてできた地形で、その活動の規模の大きさが実感できます。

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蔦の淵

東栄町を西から東に流れる大千瀬川のほぼ中央部には、奥三河のナイアガラと呼ばれる「(つた)(ふち)」があります。この滝は、河床(滝壺部分)は(やわ)らかい砂岩(さがん)泥岩(でいがん)からなり、滝頭はそこに貫入した火山活動でできた(かた)珪化(けいか)安山岩(あんざんがん)の岩床からなっています。軟らかい砂岩・泥岩は、硬い珪化安山岩より早く侵食されるため、このような滝になっています。この滝は、東栄温泉裏側に設置された遊歩道から間近でみることができます。また、対岸側からは、全体を眺めることができます。
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岩古谷山

設楽町東部にある岩古谷山は標高799mで、その名の通り岩肌がごつごつと露出した絶壁の山です。愛知県の「名勝」に指定されています。山を形づくる黒く硬い岩はデイサイトという岩石で、今から約1500万年前にこの地方にあった巨大火山「設楽火山」の活動によってできたものです。岩古谷山は東海自然歩道に含まれていて、鞍掛山から稜線伝いに歩くコース、田口方面から登るコースや堤石トンネルからのコースがあり、東海自然歩道の中では最も人気のある山です。

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鳳来寺山

鳳来寺山は侵食によって形成された複雑な地形とコノハズクやモリアオガエルが生息する自然豊かな山で、国指定名勝天然記念物に指定されています。

鳳来寺山を主に形作る松脂岩(ピッチストーン)は断面が松脂のように光ることからこの名が付きました。鳳来寺本堂の裏にある鏡岩や露出している岩肌は松脂岩が長年の風化・侵食をうけてできたものです。松脂岩は火山から噴き出した岩石や火山灰が高温のまま厚く降り積もり、水を含んだ状態で再び溶けて固まった天然のガラスです。平成28511日の地質の日にちなんで全国の石が選定され、愛知県を代表する石として「松脂岩」が選ばれました。
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長篠露頭

東三河のほぼ真ん中を通る豊川の下には、中央構造線という大きな断層が走っています。中央構造線は長野県から九州まで続く日本で一番大きな断層帯で、それぞれ成因の全く異なる変成岩帯(領家変成帯、三波川変成帯)がこの断層をはさんで隣り合っています。新城市長篠にある中央構造線長篠露頭ではその様子を鮮明に見ることができます。断層が通っている場所は岩石が脆く浸食を受けやすいため、中央構造線沿いではしばしばⅤ字谷や急崖、滝を見ることができます。
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本宮山

本宮山は新城市、豊川市、岡崎市の境界に位置する標高789mの山で、山頂近くには砥鹿神社奥宮があり、東三河の人々の信仰の対象になっています。一帯は大きな杉が生い茂っていて、県の自然公園に指定されています。

本宮山は領家変成帯に属し、中生代白亜紀の高温低圧型の変成岩と花崗岩からなります。ここの変成岩は、高い温度により変成を受け、部分的に溶けかかった状態を経験した片麻岩です。本宮山麓にはウォーキングセンターがあり、そこから南斜面を登るハイキングコースがあります。コース沿いには花崗岩や片麻岩が見られ、縞状構造が発達する片麻岩中には赤く透きとおるガーネットの美晶が入っていることもあります。
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竹島

長さ387mの橋で陸と結ばれている竹島は、島全体が国の天然記念物になっています。竹島は、神原トーナル岩という約9,500万年前の領家帯の花崗岩類からなる島です。島の中央部には、江ノ島や厳島などと共に日本七弁財天のひとつである「八百富神社」があり、開運・安産・縁結びの神として広く知られています。また、竹島から西浦半島までの神原トーナル岩は江戸時代に名古屋城を築くための石垣に使われたと言われており、今でもタガネの跡が見られます。

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伊古部海岸

遠州灘沿いに浜名湖から渥美半島の伊良湖岬まで続く表浜といわれる長大な海岸線の一部が伊古部海岸です。天気が良ければ浜名大橋、田原方面まで見ることが出来ます。伊古部海岸には、海食崖という海に平行に切り立った崖があります。波の激しい浸食によって陸地が削られることでできた迫力ある光景です。また、伊良湖岬まで続く砂浜にはアカウミガメが産卵に来ることで有名です。
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渥美半島

渥美半島の先端付近に位置する恋路ヶ浜は、緩やかな弓状をした美しい砂浜が続いていて、渚百選などさまざまな日本百選に選ばれています。海水浴も盛んで、真っ白な砂浜ときれいな水が人気です。しかし海岸の所々に切り立った岩塊が波に洗われて顔を出しています。これはチャートという2億5千万年以上前に珪質のカラを持った生物が深海に積もってできたとても緻密で硬い岩石で、波の浸食に耐えて海岸に残っています。観光スポットの日出の石門も、チャートでできています。
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CONTACT

 愛知県の東部に位置する東三河は、日本最長の断層帯「中央構造線」がつくる谷と川によって山と海が結ばれ、人々の豊かな暮らしを培ってきました。
東三河の大地は、貴重な地形や地質、美しい景観と豊かな自然環境に恵まれ、そこに生息する固有の生物や多様な人々の暮らしと文化を育んできた地域です。

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